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離職率を下げるために・・・

今回は、離職率を下げるために育成事業に力を入れている病院をご紹介させていただきます。

転職のご相談をいただく際に、離職率がどのくらいか?といったご質問をいただくことがよくあります。
入職先を決める際に、気になるポイントかと思いますが、病院も、離職率を下げるためにさまざまな取り組みをしているようです。
今回はその一部をご紹介させていただきます。

 

【目次】

①現状
②実際の取り組み
③まとめ

 

①現状

看護師の離職率は、常勤者は11%程度。新卒は7.5%と言われています。
これを高いと思うか、低いと思うかの感じ方は人それぞれかと思いますが、離職率が高くていいことはない!というのは、多くの方が思われるのではないでしょうか?
看護師は職業柄、まだまだ女性がメインということもあり、ライフイベントである出産や育児を機に離職をするケースも多くあります。
とはいえ、それは建前の理由で、本音の部分では、人間関係や労働環境への不満をあげる方も多い印象です。
もちろんスキルアップのため!といった理由もあるかと思いますが、長く働いていただけるため、さまざまな取り組みをする病院も増えています。

 

②実際の取り組み

今回ご紹介させていただく病院は、新卒看護師の育成に力を入れ、離職率低下の成果をあげている病院です。
具体的には、静岡県の焼津市立総合病院で、この10年間で採用した200名の内、1年以内に離職したのはわずか1名とのこと。
新卒看護師の離職率が7.5%程度と言われる中では、脅威の数字です。

それを実現させるため、実際に行った取り組みのひとつは『院外宿泊研修を行うこと』でした。
新卒看護師24名と、臨床研修医10名が参加し、さまざまなプログラムに取り組みます。
ここでポイントとされているのは、振り返りの内容。
振り返りは『うれしかったこと』に限定します。
新卒看護師は、慣れない環境の中で覚えることも多く、できないことに焦りを感じることで自己嫌悪になり、仕事が嫌になる人も多いと言います。
そこを改善するため、この研修では『ありがとうと言われたこと』『先輩に褒められたこと』をたくさん共有していきます。
そうすることで、普段業務に追われて気づくことのできなかった『できたこと』に気づき、自信を取り戻すことができるとのこと。
また、この研修では『職場を離れて心身をリフレッシュし、新人でもチームの中で役に立つと気付いてほしい』という願いも込められているようです。

 

③まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回は、新卒看護師の離職率低下に力を入れている病院をご紹介させていただきました。
一概に、離職率が低ければいいというわけではありませんが、転職する際には参考にされる方も多くいらっしゃるかと思います。
ただ、離職率だけで判断するのは注意が必要です。
そもそも、離職率の計算の仕方が病院によって違う!というのもありますが、なぜ離職する人が多いのか。という理由の方に重点をおいて情報収集をすることをオススメします。

転職する際、口コミなどの情報収集がしたい方がいらっしゃれば、ぜひ看護プロへご相談下さい。
長く働ける病院を一緒にお探しできればと思います。

 

2016年07月14日カテゴリー:未分類