ローザス医療ニュースブログ


女医の子育て環境が改善

こんにちは。看護プロの笠木です。

今日取り上げるのは、府内の病院に勤める医師の子育て環境が、
大幅に改善しているというニュースです。

 《ニュース》

最近このブログで、勤務医の就業環境が悪いという話が
繰り返し取り上げられていたので、こういうニュースは嬉しいですね。

記事によれば、3年前の調査と比べて、
短時間勤務制度を導入している病院の割合が44%から81%に、
院内保育所の設置をしている病院の割合が69%から86%に、
それぞれ増加しているとのこと。

記事では、この就業環境の改善に伴う、具体的な効果というところまでは
紹介されていませんが、近年、勤務医に占める女性の割合は明確に増加しており、
その定着率を向上させることは、職場全体の過重労働を緩和させることにも繋がり、
極めて重要な課題であるとされています。

私どもがお手伝いさせていただいている、看護師転職の世界では、
こうした子育て支援制度の整備は、一足先に進んでいるという印象ですが、
医師についても、このような変化があれば、本人のみならず、
周りの人も含めた、職場全体の就業環境が改善することは、間違いないでしょう。

ところで、この二つの職種間で、制度が整備されることに時間差が出ているのは、
まだまだ看護師さんは女性が主体で、
医師は男性が主体ということが背景にあるように思います。

つまり、子育ては女性の仕事だから、女性が多い職種で、
先に制度が整備された、という側面があるのではないかということです。

田嶋陽子さんではありませんが、実はこれも問題で、
男性の子育てへの参加意識の醸成ということも、職場の整備と同じく、
子育て環境の改善に際しては重要なことだと思います。

そもそも、この記事も全面的に「女医」さんを対象としているように
書かれており、子供を育てるのは女性という、
世の中の共通認識の根深さを感じさせます。

一部大企業では、男性が育休をとるというようなニュースも
最近聞くことがありますが、医療業界も、
そうした意識改革が必要かもしれませんね。

看護プロ

2013年07月30日カテゴリー:医師