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自治体病院、黒字病院は増加だが。。

こんにちは。看護プロの柴崎です。

先日のキャリアブレインさんのニュースで、こんなものがありました。
自治体病院、3年連続で黒字が過半数

地方公営企業法の適用病院では、461病院のうち、経常損益が黒字だったのは235病院で
黒字の病院数は3年連続で赤字病院数を上回ったそうです。

そうは言っても、50%弱は赤字病院なので
診療報酬の改定でマイナスに働くことがあれば、赤字病院が半分を超える
苦しい状況が続いていることに違いは無さそうです。

特に、小規模病院は厳しい。
・100-199床の病院に占める赤字病院の割合 11年度比5.5ポイント増の60%
・20-99床の病院に占める赤字病院の割合 11年度比6.8ポイント増の53.8%

おそらく規模の小さな病院は、島嶼部や山間部に多いタイプの病院なのでしょうか?
そもそも絶対的な人口や患者数が少なく
かつ医療スタッフの確保も難しいでしょうから
経営を改善しようにも打てる手段が少ないのかもしれませんね。

・継続した運営ができない=病院が存続できないのだから、黒字でなければダメだ
・公的な病院は、私立病院がカバーしづらい、儲からない領域(小児科・産科等)をやっているのだから、一定の赤字も仕方がない
といった両極端な意見をよく聞きます。

私としては、両方とも一理ある意見だと思います。
ただ赤字であっても、経営努力をした後での赤字と、経営努力をしないままで赤字を垂れ流すのは
道義的にも、数字的にも全く異なるものです。

なんらかの方法で、
「経営的に努力をしている」ことが、客観的な基準として計測できることが望ましいでしょう。
そうすれば、赤字が出たとしても納税者からの納得も得やすいものだと思います。

看護プロ 柴崎

2013年07月16日カテゴリー:医療全般