ローザス医療ニュースブログ


ベトナムの病院事情について

こんにちは。看護プロの小林です。

先週いっぱい、少し早めの夏期休暇をいただいて
知人がいる「ベトナム」に旅行に行っておりました。

初めて訪れた「ベトナム」ですが
一言で言うと「発展途上国」という言葉が非常にフィットする国です。

高層ビルなどで近代化する街並みがある一方で
一本通りをずれると小さな商店の軒先で大量の寝ている人々。。。
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正直、初日は「この国に来ることは二度とないな。。。」と思いましたが
1週間近く滞在すると「この国の先10年の成長を近くで見たい」という思いに変わりました。

さてさて、そんなベトナムですが
多くの人がベトナムっという1960~1975年までの15年間続いた
「ベトナム戦争」を思い浮かべるのではないかと思います。

私自身は1980年生まれなので、「ベトちゃんドクちゃん」の記憶が非常に鮮明です。

当時の私の記憶としては、戦争の傷跡として下半身がつながった結合双生児が誕生したこと。
そして、それは非常に稀な例だと考えておりました。

ただ、今回ベトナム訪問を通じて気付かされたことは全く違う現実でした。

「Agent Orange」と称される米軍の枯葉剤(=ダイオキシン)を直接または、
その被害に犯された動植物を食事摂取することにより、数多くの出産異常が発生しました。

ベトナム戦争博物館で展示されている写真には本当に数多くの異常児が写されておりました。

それは、ベトちゃんドクちゃんよりもはるかに身体的被害の大きな子ども達の写真でした。

つまり、非常に雑な言い方をすると「ベトちゃんドクちゃん」は
当時、マスコミ露出できる範囲の異常児だったということです。

多くの異常児はもっと身体的被害が大きかったのです。

この事実は非常に私自身に大きな衝撃を与えることでした。

最後に、日本人医師渡辺栄氏がベトナム戦争中の1966~1975年の期間
ベトナム人の治療にあたった「サイゴン病院」の写真を撮ってきました。
衛生面では、御世辞にもよいと言えない病院ではありますが
これがベトナムの医療現場です。

2011年07月06日カテゴリー:未分類