ローザス医療ニュースブログ


避難生活の長期化と生活習慣

こんにちは。看護プロです。

先日、あるテレビの特集で、東北関東大震災後の医療機関の様子が放送されていました。
取り上げられていたのは急性期の病院における救急の患者さんの数。
今後、ますますその数の増えることが危ぶまれているそうです。

その大きな原因は長引く避難生活。
エコノミークラス症候群や持病の悪化、感染症の蔓延が問題となるということでした。
特に幼児や高齢者といった方々が危険にさらされることになってしまいます。

どうやったらこれを防ぐことが出来るのでしょうか。
感染症に関しては行政が果たす役割が大きいのでしょうが、
エコノミークラス症候群や持病の悪化は生活習慣を整えていくことで対応が出来ると思います。

健康・体力づくり事業財団が提唱する「健康日本21」では、よい生活習慣として8つをあげています。
列挙すると、

「非喫煙、飲酒抑制、毎日朝食摂取、睡眠は7~8時間、労働は9時間以下、
定期的な運動習慣、栄養のバランスを配慮する食生活、自覚的ストレスが少ない」

となります。
現在の被災地の状況として、全てを満たすことは難しいと思いますが、
定期的な運動や栄養のバランスを配慮することなどは、
協力しあって少しずつ達成していけるのではないでしょうか。

被災された方々はこれまで大きな心の傷を負われていると思います。
少なくとも身体面での負担がないように、
いち早くよい環境が整えられることを祈っています。

2011年04月08日カテゴリー:医療全般