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指先に光で脂質検査 採血不要、メタボ予防へ

こんにちは、看護プロの祖父江です!

10月ももう終盤。本格的に肌寒い季節になってきましたね!

秋と言えば、食欲の秋ですが!!!!笑

美味しいものは食べたいけどその分体型が気になる人も多いはず。

そこで、今回はここ数年何かと良く聞く”メタボ健診”に関連する記事をご紹介します。

ちなみに、健診の求人は多くはないので、タイミング勝負になります。

 

◆指先に光で脂質検査 採血不要、メタボ予防へ 産総研◆

 

産業技術総合研究所(茨城県つくば市)が
体を透過する微弱な光で血液中の脂質を
測定できる装置を開発したというニュースです。
その結果メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)など
生活習慣病の予防に役立ちそうだと話題になっています。
要約すると採血の必要がなく、指先に光を数秒間
当てるだけで、血中の中性脂肪を測定できる装置が開発されたという事です!
 でも何でこんな装置が?という以前に
メタボって?って部分。気になりますよね!
そう、この”メタボ”というワードですが、どうしたらメタボと
診断されるのかって案外わからなかったりしませんか?
 なのでまずはそちらを少しご紹介させていただきます。
◆メタボことメタボリックシンドロームは…◆

メタボリックとは「代謝」という意味で、

メタボリックシンドロームは和訳すると「代謝症候群」という名称になります。

実は太っているのは肥満であり、決して太っているだけではメタボとは診断されません。

 

私はこの段階で衝撃的でした!(笑)

では具体的にこの病気はどういったものなのかと言うと、

内臓肥満がベースとなって高血圧・高血糖(糖尿病)

脂質代謝の異常が起こり、それらの相乗作用によって

動脈硬化が進むことによって心筋梗塞や脳卒中などの

危険性が増す病気の事なんです。

 

つまり肥満だけではなく、「肥満+代謝異常」で初めて

メタボリックシンドロームと診断されるわけですね。

 

で、本題に戻ると…
今回開発された機械は持ち運び可能な大きさの
光ファイバーの先端にかざした指先に、
「近赤外光」と呼ばれる可視光と赤外線の間の波長の光を照射し
人体に比較的吸収されにくい性質を利用し、
透過した光を分析して血中の中性脂肪の濃度を調べるものなのですが、
今までは透過した光の強さを確保するために
長時間光を当てる必要があったようで、
利便性や安全面で課題が沢山ありました。
しかし、今回透過した光が弱くても広範囲から
光を集めることで、従来の千倍の感度で測定できたという事です!
実験では、中性脂肪は食後に上昇し始めて
約4時間後にピークを迎えたという結果も出たのだとか。
今後は測定値を5段階程度に分けて
脂肪の摂取状況を示すようにするなどして、
来年度に健康機器として販売を目指しているとの事です!

 

最後になりますが、近年このメタボリックシンドロームが注目されているのは、

これが日本の死因トップ3に入る脳卒中や虚血性心疾患

(心筋梗塞など)の原因としてとても重要なものだからなんです。

 

高血圧や脂質異常症や高血糖はそれだけでは死に

繋がるような激しい症状がないのですが、

メタボの場合そうではないのでつい油断や楽観視をしてしまいがちです。

 

でも、逆にもっと命の危険を感じられるような症状が

早期からあれば、多くの人がしっかりと予防に

取り組めるのだと思うのですが、残念ながら今は

危機管理を自分でする他はないみたいようで…

 

メタボは「内臓脂肪の蓄積」が必須条件の病気であり、

内臓脂肪から出されるホルモンのようなものによって

「脂質異常」「高血糖」「高血圧」が起こってくるという病気です。

つまり「内臓脂肪の蓄積」を解消させるのが何よりも最優先という事になります!

 

この内臓脂肪の蓄積は普段の食生活の改善で

簡単に良くする事ができます!

 

重い病気、命の危機につながる病気になる前に…

ぜひ内臓脂肪を落とす努力をしていきましょう!!

2014年10月22日カテゴリー:医療全般, 雑談