ローザス医療ニュースブログ


花粉症を根治!?新薬の登場

こんにちは。
ローザスの宮城です。

そろそろ花粉症の季節が近づいて参りました。
私も去年花粉症デビューしたので、今からヒヤヒヤしております。

さて、先日ヨミドクターでこんな記事を見つけました。
「花粉症、口に含む新薬 6月にも販売」
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=92240

厚生労働省が、スギ花粉症の根治を期待できる
口に含むタイプの新治療薬を初めて承認したそうです。
記事の一部を抜粋します。

「花粉症の原因となるアレルギー物質の花粉エキスを
少しずつ服用して体に慣れさせる仕組みの薬で
既存の注射による投与よりも患者の負担が少ない。
4月に保険適用され、6月以降に医師の処方薬として販売が始まる見通しだ。

承認されたのは、鳥居薬品(東京都)申請の「シダトレンスギ花粉舌下液」。
患者は、目薬のような形の容器から
花粉エキス入りの液状の薬を舌の下にたらし、その後のみこむ。
12歳以上が対象で、2年以上の毎日の服用によって症状が治まることが期待される。
自宅で服用できる。」

今や日本国民の4人に1人が、スギ花粉症患者と言われています。
もはや国民病と言っても過言ではない花粉症ですが
今まで明確な治療法はなく
多くの人は抗ヒスタミン薬などで症状を抑えているか
もしくは効果が確実とは言えない民間療法を行っているかの
どちらかなのではないでしょうか。

そんな中での、今回の新薬の承認。

この新薬は、先述した様に
アレルギーエキスを体内に敢えて入れることで免疫をつけさせる
いわゆる「アレルゲン免役療法」で、これは注射剤なら公的保険の対象です。
しかし、アナフィラキシーショックなどの副作用が懸念されるなどの理由から
普及はしていませんでした。
しかし今回の舌下免疫療法は注射剤のネックを全て取り除いたものであり
「唯一根治の可能性のある治療方法」として各方面から注目されています。

長年苦しめられてきた花粉症を根治させることが出来るのなら
きっと花粉症患者の人は飛びつくのではないだろうか?
と、私も最初は思いましたが、そう簡単にもいかない感じもします。

というのも、この新薬には

・2~3年間の治療期間はシーズン外も毎日投与しなければならない
・行政からの縛りで、発売初年度は2週間分までしか薬の処方は出来ない。
よって初年度の1年間に限っては、頻繁に通院しなければならない。

といった注意点があるのだそうです。

やはり、楽して治療は出来ないという事なのでしょう。

2~3年間治療に集中して、今後花粉症に苦しめられない生活をする事を選ぶのか
今後も花粉症と上手に付き合っていくのか。

選ぶのはその人次第ではありますが
これからこの新薬がどう普及していくのかどうか、注目したいと思います。

2014年02月18日カテゴリー:医療全般, 雑談