ローザス医療ニュースブログ


ボーナス100万円!?

こんにちは。
看護プロ野澤です。

本日の医療ニュースですが、
『市民病院看護師に勤勉手当 人材確保で最高100万円』という記事です。

三重県の松阪市立松阪市民病院では4月から、仕事で成果を挙げた看護師に、通常のボーナスとは別に最高で年100万円の勤勉手当を支給する新たな人事評価制度を導入したそうです。
看護師の意欲を高め、優秀な人材を確保するのが狙いで、人事評価を昇任の参考にする公立病院はあるが、給与にまで反映させる例は珍しいとのこと。

民間企業では2000年前後に年功序列から成果主義への報酬制度転換が一気に進み、個人の意欲をひきだすためのよき手段としてスポットライトを浴びていました。
(但し、結果としては一概に大成功とは言えず、個人主義横行により日本人の強みであるチームワークが損なわれた一因として非難もされています。)

看護師業界においては、チーム医療が主体のため、成果主義はそぐわず、年功序列が主流とされていました。
しかし、経験と年齢だけではなく、個人個人の意欲に違いがあることも事実。
そういう視点においては、先進的取り組みといえると思います。

成果主義が絶対的なものではないことは民間企業の失敗で周知の事実ですが、まずは過去のやり方に風穴を開けなければ何も変わりません。
今回の取り組みは、民間企業が失敗したことを学びとすれば個人の意欲アップとチームとしての成果アップを合わせ持つ人事制度を模索する第一歩となるはずです。

2010年08月20日カテゴリー:看護師