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遺伝子検査とアンジェリーナ・ジョリーと生命保険

こんにちは。看護プロの小林です。
タイトルを見ると内容がお分かりかと思いますが
つい先日米国トップ女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが勇気ある告白をされました。

アンジェリーナ・ジョリー、がん予防で両乳房切除を告白

米女優、アンジェリーナ・ジョリー(37)が乳がんのリスクを高める遺伝子の変異が見つかったため、予防措置として両乳房を切除する手術を受けた。14日付ニューヨーク・タイムズへの寄稿文で告白した。

ご主人の同じく米国トップ俳優のブラッド・ピットさんの熱心なサポートも話題になっていますね。
すでにご存知の方も多いと思いますが、今回の件を時系列で並べると

(1)遺伝子検査にて「乳がん発症の可能性は87%、卵巣がんでは50%」と判明
(2)乳がん予防措置として両乳房を切除する手術
※卵巣摘出手術も別途検討中とのこと
(3)インプラント(人工乳腺)による胸の再生手術
(4)マスコミ発表

この影響を受けて、国内でもがん研有明病院や聖路加病院でも
乳がん予防を目的とした乳房切除、再生の手術実施に向けて稟議委員会を通しているとのことです。

1人の女優の勇気ある発言がルールを大きく動かしているのを感じています。

一方で、国内ではまだ馴染みのない「遺伝子検査」についてですが、
「遺伝子検査」により自分が生まれながらに持っている体質や、将来どんな病気を発症しやすいかなどの発症リスクを知る事が出来ると言われています。

現在国内の生命保険、がん保険の多くは、「遺伝子検査」の結果提示を求めないケースがほとんどです。
今後、遺伝子検査の信頼性と浸透度が高まるにつれて生命保険、がん保険の仕組みにも大きな影響が出ると考えられます。
保険会社各社も単に「遺伝子検査」結果による保険加入者の可否を決める方向性ではなく、
「遺伝子検査」を浸透させる取り組みに協力して、価値ある保険のあり方を模索してもらることを願います。

看護プロ 小林

2013年05月21日カテゴリー:雑談