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公立病院のほうが給与が高い?

本や雑誌を切り口にして
医療問題について、ブログを書くことが多いのですが
最近はマスコミに取り上げられるが、ドンドンと増えている気がします。

今週号も、大きな特集がありました。
(1)週刊ダイヤモンド:頼れる病院、消える病院
(2)週刊日経ビジネス:さらば「老人国家」

日経ビジネスのものは、ダイレクトに医療の話題ではありませんが
医療に関連した問題についても、大きく取り上げられていました。

ダイヤモンドは、数10ページを費やした力作。

ただ、いつもとは異なる視点が。
それは、「医療経営」という観点。

これまで、医療系特集の多くが
「日本の名医」といった、
「この病院は医療レベルが高く、安心ですよ」といった特集の組み方でした。

今回の「頼れる病院」の、「頼れる」定義には
医療レベルに加えて、「経営の健全性」=収益性を強く取り入れています。

医療関係者へのインタビューにも、収益性に関する視点からの質問が非常に多い。

詳しくは、読んでいただければお分かりいただけますが
問題は山済みです、日本の医療。

全部取り上げたら、長くなりすぎるので
私が働いている領域(看護師の人材紹介)の記事から、一つ。

■平均給与
(1)正看護師 → 民間病院:503万、自治体病院:590万

(2)准看護師 → 民間病院:480万、自治体病院:682万

(3)事務職員 → 民間病院:470万、自治体病院:690万

これを見て、みなさんどう思われますか???
自治体病院のほうが、忙しいから?優秀だから?
答えは、NOです。

能力の差ではなく、自治体病院は公務員と同じ制度が適用されるので
年功序列で一直線に年収があがるわけです。

公務員の給与は、民間の給与に合わせて決定されるのが通例。
で、あればもう少し下げないとまずいですよね。

ただでさえ、公立病院の75%は赤字なわけです。
そこに、税金を投入して維持しているのが現実。

その現状を鑑みると、民間以下とは言わないまでも
民間並みにしないと、納税者の理解は得られないと思います。。。

株式会社ローザス 柴崎

2009年08月12日カテゴリー:看護師