ローザス医療ニュースブログ


救命救急士になる。

こんにちは、桑原です。
いやはや。。。久しぶりに大きな揺れを感じました。
1年半ぶりに、あの日の恐怖を思い出しますね。。。

東北地方の方、大丈夫でしたか?
余震、引き続きお気をつけくださいね。
寒いでしょうから、暖かい格好していてくださいね。

さて、、先日1冊の小説を読みました。
ロード&ゴー(by日明 恩)という救命救急士の物語。
ということで、簡単に救命救急士と救急医療について調べました。

救命救急士は国家資格であり、医師の指示の元、救急救命処置が行えるのが救命救急士です。
資格保有者は、2011年10月時点で全国に4万1700名います。

救命救急士の処置範囲は拡大しており、主な点だと
・気道確保
・除細動
・輸液
などがあります。

あくまで医師の指示の元。。。というのがミソですよね。
救急車を呼んだ側からしたら、緊急処置に医療行為の制約があることを知らず
『なんで助けにきたのに、何もしてくれないの!?』
と思ってしまうもの。。。
私だったら、当然思ってしまいますもの。。

ただ、命を左右する現場にあってもちろん上記のような話は頻繁に出ているため、
年々救命救急士の処置は拡大しているそうです。
輸液の実施などは、2012年度に改定されたものだそうです。

そんな救急医療を支える、救命救急士になるためには?
色々複雑な資格の規定がまわりくどく書いてありましたが、
要約すると下記のような方が対象になります。

1、高校卒業以上で、救急救命士養成所で2年以上修業した者
2、大学、専門学校などで1年以上修業&救急救命士養成所で1年以上修業した者
3、大学、専門などで指定科目を履修し、卒業した者
4、消防法に関する課程を受講&5年以上救急業務経験有り&養成所にて1年以上修業した者
5、海外の救急救命処置に関する学校などを卒業、免許を授与された者で、厚生労働大臣の許可を得た者
6、平成3年8月15日(救急救命士法が施行された日)までに救急救命士としての知識などを習得し厚生労働大臣の許可を得た者

さて、日本の救急事情は?といいますと、
2012年度の救急車台数は過去最高の1万2000台を保有しているそうです。
そんなにあるんだ~と思ったりもしますが、
2011年度の救急車出動回数は546万3201件。(前年度よりも34万975件も増加!)
1台の救急車あたりで年間455回も出動してます。

一見すると1日1.5件くらいなら…と思いますが、
人口の多さで搬送回数ももちろん増えますよね。
でも、呼ばれたからには病院に運ばなければいけないですし、疾患や対象者によっては4時間電話しても
受け入れ先が見つからないという現状も。

そう思うと、年間455回出動というのは非常に多い数字ですよね。
救急出動状況 (速 報) 総務省消防庁

24時間体制の救急隊で、1万2000台の救急車を動かしているのです。
動かしているのは、私達と同じ人。
日本の救急事情は実はとてもひっ迫していて、簡単に呼んでスミマセンでは済まされない事情もあります。
救急車を呼ぶか呼ばないかって、素人の判断はとての難しいものがあると思うんです。
これから冬場、救急搬送も多くなる季節なだけに、一人ひとりがモラルを大切にしたいものですよね。

ローザス
桑原

2012年12月07日カテゴリー:医療全般