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医療&介護のM&A(2)~地方病院グループが関東でM&Aをしている件~

こんにちは。看護プロの小林です。
来年度4月に向けてのご登録者増加に伴い、医療ブログの更新が遅れておりました。。。

こちらのブログをお読みの来年4月にご転職希望の看護師さんは
まだ間に合いますので、急いで看護プロにご登録・ご相談お願いします。

さて、今回の医療ブログのテーマは
前々回のテーマ「医療・介護M&Aについて」の続編について書かせていただきます。

今回の医療ブログテーマはコチラ!!
「医療&介護のM&A(2)~地方病院グループが関東でM&Aをしている件~」

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■前回のおさらい
■地方病院グループのM&A増加の背景
■主な地方病院グループの関東進出事例
■主な地方病院医療グループの特徴(葵会、カマチグループ、地域医療振興会)
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■前回のおさらい
【M&Aについて】
・M&Aとは
M&A(mergers and acquisitions(合併と買収)の略)
合併・会社分割・株式交換・株式移転・株式公開買付などの手段により、
他の企業を取得すること。M&Aは新規事業や市場への参入、企業グループの再編、
事業統合、経営が不振な企業の救済などを目的として実施される。

【医療&介護のM&Aの背景】
前述した通り、小規模医療機関では後継者問題が要因による売り手が増大している。
後継者問題の中には以下の要因が見られる。

(先行き不安)
①医療環境の先行き不安(2002年以降の診療報酬のマイナス傾向)
②労務管理の難しさ(医師、看護師などの資格者雇用難)
③医療制度の見直しによる多額投資の可能性

(後継者不在)
①子供が勤務医や研修医を希望。または、専門領域の違い。
②子供が医師ではない。
③従業員医師への承継を図りたいが、資産背景がない。
 ※医療法人を継承する場合、連帯保証の引き継ぎや出資持分の買取資金など
  個人保証が必要な数億円の借入が必要。

(その他)
・出資持分の資金化が出来ず、現金化されないまま相続税が発生し、相続困難になる。
・理事長の急逝
・投資ファンドが承継した医療機関のファインド投資機関の終了
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■地方病院グループのM&A増加の背景
(売り手:関東の中小規模病院)
・前回のおさらいの通り、後継者不足による売物件の増加
 ※直近3-4年は経営悪化による物件は減少。再生案件から事業継承案件に。
  中小企業金融円滑化法が主要因と思われる為、期限切れとなる2013年4月以降に再生案件増加が予想される。

 ※中小企業金融円滑化法:2008年秋のリーマンショック以降にせいていされた返済条件の緩和などが金融機関の努力義務とされた
  以前は1ヶ月金利延滞で不良債権に分類されていたが、現在はケースにもよるが1年間元金・金利を支払わなくても不良債権分類されない
  2013年3月末期限切れ法案の為、以降増加が予想される

(買い手:地方病院グループ)
・地元が病院飽和状態(特に北海道・九州)にある為、案件数も多く、伸びしろのある関東圏に進出
・地方病院グループの方が、医師派遣に余力のあると言われている。本当か?
・新設ではなく、M&Aを進めるメリットは、「①親切に比べて時間やコストがかからない、②医師会の理解も得やすい」が主要因

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■主な地方病院グループの関東進出事例
[葵会グループ@広島県]
 ①鹿島神宮前病院(170床)
 ②柏リハビリテーション病院(96床)
 ③柏たなか病院(166床)
 ④桜会病院(213床)
 ⑤あだち共生病院(35床)
 ⑥長谷川病院(492床)
 ⑦南八王子病院(70床)
 ⑧西多摩病院(120床)

[カマチグループ@山口県]
 ①新上三川病院(209床)
 ②宇都宮リハビリテーション病院(96床)
 ③所沢明生病院(42床)
 ④明生リハビリテーション病院(111床)
 ⑤八千代リハビリテーション病院(83床)
 ⑥みどり野リハビリテーション病院(115床)
 ⑦新設:蒲田リハビリテーション病院(174床)
 ⑧新設:小金井リハビリテーション病院(220床)

[南東北グループ@福島県]
 ①総合東京病院(250床)
 ②新設:新百合ヶ丘総合病院(377床)

[聖隷グループ@静岡県]
 ①聖隷佐倉市民病院(294床)
 ②聖隷横浜病院(300床)

[その他]
・くじらグループ@愛媛県
 ①新設:くじらホスピタル(92床)
・カメリアグループ@長崎県
 ①新設:横浜カメリアホスピタル(120床)
・伯鳳会グループ@大阪府
 ①白鬚橋病院(199床)
[参考情報]
・地域医療振興会
 ①日大光が丘病院
 ②東京ベイ・浦安市川医療センター
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■主な地方病院医療グループの特徴(葵会、カマチグループ、地域医療振興会)
【葵会:広島創立の医療法人。積極的な関東進出で成長。慢性期病院を中心にM&Aを実施】
・地方病院グループの関東進出先駆け的存在
・慢性期病院を中心にM&Aを進める理由としては、「①売却話が多い、②病床稼働率100%近くを保てば安定経営が出来る」点であると言われている。

【カマチグループ:山口創立の医療法人。ご存知リハビリ注力グループ。急性期またはケアミックス病院を買収後にリハ病院に転換】
 -関東圏で8病院展開。内6病院はM&A。急性期またはケアミックス病院を買収後にリハ病院に転換している
 -関東進出経緯は、千葉県にてデイサービス開設。関東圏での人口辺りのリハ専門職が全国に比べて、少ないことに着目して、リハ学校を開講し、その後に病院展開
 -「豊富なリハビリ」と「在宅復帰率の高さ」が売り。つまり、リハスタッフの供給力と在宅復帰実績が強み
 -リハ学校4校を持つ点が強みの一つ。豊富な人材供給力と新卒採用中心の為、人件費を低く抑えられる
 -その他:OTが副院長をしている病院もある

【地域医療振興会:東京創立の公益財団法人。僻地医療と自治体病院の運営受託が主な業務。実は医師、特に後期研修医の確保に力を持つグループ】
 -主な業務は、僻地の診療所への医師派遣や地方にある自治体病院の運営受託
 -強みとしては、治医大との強い繋がりによる医師確保と後期研修医の集客
 -後期研修医の集客要因は、米国財団法人の野口医学研究所と協同で「JADECOM-NKP合同プログラム」という病院総合医の養成コースが
  後期研修医に好評

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2012年10月01日カテゴリー:医療全般