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電子カルテの普及とパナソニックの人員削減

こんにちは。ローザスの小澤です。
今日は病院の電子カルテについてのニュースに関して。

先日発表されたニュースによると、2012年現在、
病院では、大規模病院(400床以上)では約800件中500件、
中規模病院(100床~399床)では約4500件中1100件、
小規模病院(20床~99床)では約3300件中300件ほどが導入しているようです。

今後も導入が進みそうな電子カルテですが、
これが広まっている理由はいくつか考えられますが、
大きくは下記2つにまとめられるのではないでしょうか。

・自動計算による医療費計算の迅速化
・情報共有による業務の効率化

とくに日本でも大きく電子カルテが普及する要因になったのは、
病院ではDPC(診断群分類別包括評価)が2006年に大々的にスタートしてからのようです。
2005年度では400床以上で導入していた病院はわずか21%でしたが、
2012年では62%を超えています。

DPCに関して言うならば、目的はコスト削減です。
しかし、病院ではコストを計算するための精度の高い仕組みを作れていない病院がほとんどのようです。

当然、電子カルテの設計段階から、
どのようなコスト計算の方法をとるか考えなければならないのでしょうが、
病院にはこの部分に強い人がまだまだ多くいない状況です。

つまり今後、病院分野の経済的な部分を強くしたければ、
経理分野の人材がより多く病院に行くようになる必要があると考えられます。

例えばですが、家電業界の経理担当者に病院への転職を勧めるのはどうでしょうか。

世間ではパナソニックで本社の人員削減を打ち出したニュースが大々的に報じられましたが、
パナソニックに限らずソニーでも大規模な人員削減が検討されています。
家電業界では今後もこういった傾向は続くことが予想されます。

となれば、リストラされた人材の受け皿となる産業が必要ですが、
医療分野は成長産業であり、その受け皿となりうるポテンシャルをもっていると思います。

昔は軍事産業で活躍していた航空機産業の優秀な人材が、
敗戦とともに自動車産業に流れ込み、イノベーションが加速されました。
家電産業界にもそういった人材はきっと多くいることでしょう。

そういった時代をつくる人材の流れを、
弊社もつくっていけたらと思います。

株式会社ローザス
小澤

2012年06月04日カテゴリー:医療全般