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2013年度創設の子育て支援制度の最終案!

こんばんは!小澤です。

そろそろ今年一番寒いと言われる1月21日がやってきますね。
弊社の中でも風邪を引いたり体調を崩すものが出ています。
みなさんも気をつけてくださいね。

さて、今日は保育所の待機児童の問題についてのニュースです。
1月17日(火)付の日経新聞で「保育所の9割 幼保一体型に」という記事が載っていました。
こちら、働きながら子育てされる看護師さんとも関係の深い問題です。

内容は、政府が2013年度に創設を目指している子育て支援の新制度の最終案についてでした。
トピックスは2つあって
①保育所に幼稚園の機能を付けさせ、幼児教育を受けられるようにする
②幼稚園に保育園の機能を付けさせ、待機児童の問題を解決する
というものです。
なんと追加投入の予算は1兆円!
かなり大規模です。

興味をもった私、それぞれにどれぐらいの予算が必要になるのか試算してみました。

データはざっくり、文科省・厚労省のデータと、保育園運営に携わられている方のブログを参考にしました。

①に関しては、まず保育園に通っている児童数は200万人程度。
幼稚園の人員数は、現在幼稚園児150万人に対して1万9千人。
つまり約78人に1人正規雇用の職員が必要です。
1人の正規雇用の職員の平均給与は350万円程度、人件費を1.5倍で考えると約525万円。

すると、保育園に通っている児童数に対して必要な正規雇用の職員数は約2万6千人。
2万6千人の人件費は1350億円となりました。
人件費が運営費の8割とすると、必要経費は1682億円。

だいぶ、1兆円とは乖離がありますね。

続いて②について。
純粋に待機児童分の保育園を運営する費用を試算してみます。

定員91名の保育園の運営費用は1億2千万円。
全国の待機児童数は48,375人です。
計算すると637億円で待機児童分の保育施設を運営することが出来るはずです。

さてさて、試算の①と②を足してみても、全く1兆円に届かないことがわかります。
どこが間違っているのでしょうか?

今のところ恥ずかしながら私もわかりません。
もちろん、直接の投資ではなく、市町村を通じて投資されることになりますから、間接費用はプラスで発生すると思いますが。

注意深く見ていきたいと思います。

ローザス
小澤

2012年01月19日カテゴリー:看護師