ローザス医療ニュースブログ


2012年度診療・介護報酬改定

こんばんは!看護プロの小澤です。

中央社会保険医療協議会(中医協)と社会保障審議会介護給付費分科会は、
10月21日、来年2012年度の診療・介護報酬の同時改定に向けた初の合同打ち合わせを開きました。

その中で、委員からは「訪問看護とリハビリテーションが医療・介護の連携で重要である」
との意見が多く出たそうです。
今日はこの問題について考えてみたいと思います。

まず医療制度が病院から在宅へという向いていく中で、
必要とされる医療が「急性期→回復リハビリ→訪問看護(在宅)」
という流れになっていくのは当然です。

しかし、この流れはそもそも財政の問題から生じたものであって、
患者さんにとって一番いい医療の形であるとは限りません。
本来ならば、まずは財政の枠を取っ払った状態で議論をすべきかと思います。

あるべき姿は何か―
それが明確になってこそ、お金の使い道も決まるというものではないでしょうか。
前提としての条件を取っ払わなくては、
本質的な議論はできないでゼロサム的なやり取りに終始してしまうと思うのです。

今回は制度見直しのタイミングではないので、
このような意見は不必要かもしれません。
しかし、議論においては常に忘れてはいけない視座かと思います。

私も、今後も本当によい医療の形を考え続けてまいります。

看護プロ 小澤

2011年10月24日カテゴリー:医療全般