ローザス医療ニュースブログ


「オンライン診療」サービス

『COURRiER Japon』という雑誌をご存知でしょうか?

政治経済からサイエンス、エンターテイメントと、ジャンルを問わず、
世界中のメディアから記事をピックアップして紹介する月間誌です。

その『COURRiER Japon』の今月号の特集は、
「未来を変えるテクノロジー」。
宇宙や環境、軍事といった領域で、今注目すべきテクノロジーを
いくつも紹介しています。

この特集の中で、医療に関する記事もいくつか掲載されていましたが、
その中で私が面白いと思ったのは、米国で導入がはじまっているという
「オンライン診療」サービスについての記事です。

この記事によれば、米国では「オンライン診療」サービスなるものが登場し、
利用者は、昼夜を問わず、いつでも自宅からサービスサイトにログイン、
10分10ドルで専門家による診療を受けることができるというのです。

利用者は、必要な時に自宅でサービスを受けることができる上、
「スペイン語の話せる女性の小児科医」など、
自分の要望にあった専門家をすぐに見つけ出し、
テレビ対話形式による診療、または電話やメールでの診療を
受けることができるそうです。

複雑な病状には向かないものの、慢性疾患の定期診断や
一般的な疾患の診療には向いているのではないかと
注目が集まっているようです。

この「オンライン診療」サービス、発想としてはわりと単純で、
昔、どこぞの英会話スクールでも、似たようなサービスはやっていましたし、
日本でも、メールでの問い合わせに複数名の医師が
対応してくれるサイトはあるようです。

ただ、医師が、オンラインで個別の「診療」まで
踏み込んでやっているという話は
私個人、まだ聞いたことがありません。。。

確かに少し考えただけでも、導入が簡単ではないことは
容易に想像がつきます。

高齢者が多いであろう利用者のITリテラシーの問題もあれば、
ただでさえ足りない医師をどう確保するのかという問題もあるでしょう。

また、そもそも従来の診療方式と比較して、
診療の精度が落ちるのではないかという、
信頼性の問題も大きいと思います。

取り返しのつかない事態になった時に誰が責任をとるのかと。

とはいえ、問題がある程度発生することは承知した上で、
十分に検討した結果、全体としてプラスになる可能性が高いのであれば、
時にはそれを思い切って実行する。

そんなことも必要ではないかと、最近思います。

ナースプラクティショナーの話もそうですが、
懸念材料だけをあげつらって何もしないのも、
問題ではないかと思います。

日本でも地方の医師不足が深刻である以上、
このようなサービスが必要だと思いますし、
新しい取り組みを積極的に検討する姿勢が
もっとあってもいいのではないでしょうか。

2009年07月13日カテゴリー:医療全般