ローザス医療ニュースブログ


介護体験の巻

介護体験してきました!

千代田線根津駅徒歩4分のユアハウス弥生の所長飯塚さんのご好意です!

結論からいうと、未知の世界が広がってました。

そして、なんというか、めちゃめちゃ疲れました。

なぜ、疲れるか?というと、

いつも使っていない脳みそを使ったから?だと思います。

ユアハウスさんは認知症の方々をメインに小規模多機能型居宅介護をやっているのですが、

実地体験をさせて頂く前に2時間以上も講義をしていただきました。

僕らもサービスの前線にたつわけであって、認知症の方々との接点を担うわけですから、

当然と言えば当然かもしれませんが、他の施設もここまでやれているんだろうか?

というほど、密度の濃い時間でした。

★認知症とは何か?
一度手に入れた知能を継続的に失っていくこと、かつ、日常生活に支障をきたすこと

★脳の機能は何か?
記憶する。引き出す。組み立てる。指令を出す。

★脳の構造は?
「記憶する。引き出す。」は海馬と呼ばれる後頭部下側にある。
「組み立てる。指令を出す。」は前頭葉と呼ばれる額のあたりにある。

★認知症はなぜなるのか?
なんらかの理由で脳に損傷を受け、脳のその部分の機能が低下した際に起こる。
半分くらいはアルツハイマー型。

★アルツハイマー型とは?
脳は3歳くらいから脳細胞の数が少しずつ減少する。日々増加して、日々減少する。
そして、減少する数のほうが少しずつ増えていく。減らす作用のある物質が
脳の表面に生成され、それを除去する物質もあるものの、掃除をする物質が
あまり出なかったり、効果が悪かったりすると、脳細胞の減り具合が拡大する。
この現象は脳の海馬で起こるので、「記憶する。引き出す。」という脳の
機能が弱まっていく人がアルツハイマー型。

★脳の一つの機能が弱くなった際に、人はどんな行動に出るか?
これをイメージするのは難しかった。やっぱり、当たり前にあるものがない、
という前提で考えるのは本当に難しい。

★コミュニケーションはどんな工程に分けられるか?
これも、当たり前にやっている行為だからこそ、分解するのは難しかった。
そして、その一部の行為が極めてやりづらい人々とのコミュニケーションを
想像するのはまた難しい。それが認知症の方々とのコミュニケーション。

★認知症の方々とのコミュニケーションで気を付けるべきことは?
20個もの注意事項があったけれど、その中でも特に気になったのは、
「現在・未来に対してウソをつかず、事実に基づいたことを伝えているか?」
「本人が言ったことの正反対の事柄に真の望みがあることを常に意識しているか?」
「常に相手に選択肢を複数提示し、選んでもらえるようにしているか?」
まさに、僕がいつも、コミュニケーションしたり、信頼関係を築こうと
話しをしているときに気にすること。

「認知症だから○○なんだろう」という思い込みが僕らの中にあって、
きっとそれが認知症の方々を傷つけている。
そんな気がした。

誰もがなりうる病気であり、誰もが近くにその病気の人がいうる病気。
知っておくことは重要。

本当にいい経験をさせてもらいました。
ありがとうございます。

そして、何よりも、おじいちゃんやおばあちゃんたちの嬉しそうな笑顔を
見ていると、なんだか、こっちまでホッとしている瞬間があった。

ありがとうございました。

ローザス

2010年01月20日カテゴリー:雑談