ローザス医療ニュースブログ


DPC

最近、仕事で病院に伺った際に、
DPC(診断群分類)に関するお話しを伺う機会が増えました。

このDPCは、皆さんご存じのとおり、簡単にいえば、
これまで、診療にかかった費用から医療報酬を
決めていたのに対し、患者が何の病気なのかによって
医療報酬を決めるという発想に基づいています。

これにより、治療の標準化が促進され、
無駄な医療行為が削減されることは勿論、
これまで採算の取りにくかった急性期の病院経営が、
安定するのではないかと期待されています。

一方で、当初から懸念されていたことですが、
過度な標準化は、医療現場の裁量を
制限することにもなりかねず、
様々な歪みも生みつつあると聞きます。

特に最近、私が耳にするのは、
患者の状況を無視して、無理な退院を強いるケースが
増えているのではないかと憂慮される声です。。。

また、すぐに効率的な運営に切り替えることのできない
小規模な病院では、赤字幅が急拡大し、
経営が立ち行かなくなるということもあると
お話をされる方も増えているように思います。

ただ、様々な問題が発生するであろう改革ではありますが、
ちゃんとした運営ができれば、
メリットも多い施策だと思いますし、
そのことは現場の方もよく分かっていると仰ります。

発想自体は悪いものではないと思うので、
何とかバランスを取りながら、当初の理念を損なうことなく、
うまく運営をして欲しいものです!!

株式会社ローザス 笠木

2009年07月26日カテゴリー:看護師