ローザス医療ニュースブログ


財政危機と発毛治療

こんにちは!看護プロ小澤です。

最近、ギリシャの財政危機が連日報道されていますね。
ギリシャとは度合いが違うようですが、
アメリカの国債発行の上限の問題も一つの財政危機。

日本も、通常の財政赤字に加えて、
今回の大震災がありました。
当然、必要な出費ではありますが、
復興のために国債が大量に発行されて財政赤字が拡大することが予想されます。
日本もギリシャのことが他人ごとではなくなりそうですね。

財政危機に陥った場合、債務不履行を避けるための方法は、
増税、増収のための経済成長、支出の削減などが考えられます。
実際はこれらを複合させるのでしょうが、
増税に対しては反発が大きいため、支出の削減が行われる可能性が高いです。

支出の削減は大きなところから、という原則に従うと、
一般歳出の29.5%を占める社会保障関係費から手を付けられるでしょう。
社会保障関係費の割合で2番目に大きい医療費も削減の対象になるでしょう。
つまり、診療報酬の引き下げ、もしくは診療報酬の対象となる処置や疾患の絞り込みが起こる。

そうなると病院は診療報酬だけでは収入が足りなくなり、
自由診療が拡大されていくはずです。

この傾向は診療報酬の引き下げが続いている昨今でも見えており、
自由診療の代表格である美容外科、その医師数は平成8年時点で14名だったものが平成18年では394名まで増えています(厚労省調べ)。
緊縮財政が行われれば、病院も生き残りをかけて人々のニーズの大きい部分に自ら注力していくことになりそうです。

ちなみにもう一つ、自由診療の例を上げれば、
最近よく広告を見かけるAGA(男性型脱毛症)対策の発毛治療。
さてさて、財政が行き詰まっているからこそ、
発毛治療がさかんになっているとも考えられないでしょうか?

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2011年07月26日カテゴリー:医療全般