これまでの看護師経験はトータルで15年以上。
整形外科病棟での経験が長く、何度か勤務先を変えてこられたそうですが、大学病院や公的な病院など、一貫して500床以上の大規模な病院に勤務。
救急外来やオペ室、精神科での経験に加え、管理職の補佐を任されていたこともあり、看護師としての経験は十分に積んでいらした方です。
40代になるまで独身だったそうですが、一昨年、年下の奥様と結婚。
昨年にはめでたくお子様も生まれたそうです。
このお子様の誕生を機に、
もう少し家族と過ごす時間を多く取りたいと思うようになった桑林さんは、3ヶ月前に、小規模な外科系の病院に転職を決意されます。
当時勤めていた病院は、3次救急の病院だったということもあり、給与は悪くないものの、かなり就業環境が厳しく、家庭のことは奥様に任せっきりになっていたとのこと。
どうやら、子育てで、その奥様が少しノイローゼ気味になってしまったようで、桑林さんとしては、収入は維持しつつも、残業がそれほど多くない職場を探す必要に迫られたようです。
桑林さんが、看護プロにご登録いただいたのは、この3次救急の病院から、小規模な外科系の病院に転職をされた直後のことだったのです。
その外科病院は、規模こそ100床もない個人病院でしたが、仕事はほぼ定時で終わることに加え、寮や託児所がない分、住宅手当などの金銭的な待遇は恵まれており、桑林さんの当時の希望にぴったりの病院でした。
また、病院のスタッフもそれほど多くないため、管理職的な仕事もそれほどないということも、桑林さんにとっては魅力だったようです。
桑林さんによれば、その前にお勤めだった3次救急の病院では、自分の上司にあたる方が急に退職されたということもあり、管理職的な仕事の割合が増え、患者さんと接する時間が極端に少なくなっていたようです。
この点も、桑林さんが転職を考えた一つの要因だったようです。
ただ、問題がひとつありました。
それは、男性の看護師が桑林さん、ただ一人しかいなかったことです。
桑林さんにとって、男性看護師が自分しかいないということは想定外だったようです。
一般的な感覚としては、小規模な病院では男性看護師が一人もいないということは珍しくありませんが、桑林さんのこれまでの勤務先には常に複数の男性看護師がいたといいます。
桑林さんも、入職前の面接の時に、男性スタッフの在籍について確認しようと思っていたそうですが、当時はそこまで気にしていなかったということもあり、結局確認しないまま入職してしまったようです。
しかし、実際に男性が一人もいない職場には、桑林さんが想像していなかった問題があったようです。
男性が自分一人ということで、身近な相談相手が見つかりにくいということもあったようですが、桑林さんにとって一番大きかった問題は、夜勤に入りにくいという問題だったそうです。
実は、この外科病院の夜勤は2名体制だったそうですが、仮眠室がひとつしかなかったとのこと。
受け入れ側の病院としては、当初、桑林さんが夜勤に入る時には別の部屋を用意すればいいだろうと考えていたようですが、実際には適当な部屋がなく、そうした配慮が実行されることはなかったようです。
これに対して、夜勤に入らなくては収入が維持できないため、桑林さんとしては、外来の椅子で仮眠をとってでも夜勤に入りたいと主張したそうです。
しかし、夜勤に一緒に入ることを嫌がる方も少なからずいたそうで、結局、夜勤に入れるのは月に2回程度となってしまったとのこと。
状況が好転するキザシも見えないことから、短期間ではあるものの、再度転職をせざるを得ないという結論にいたったとのことでした。
桑林さんとしては、次の職場を短期で辞めることはあり得ないので、とにかく慎重に進めたいとのこと。
ただ、一方でこの3ヶ月、ほとんど夜勤に入れていないため、金銭的な面から急がなくてはならないという事情もあったようです。
基本的な希望は前回の転職の時と変わりないとのことでしたが、今回は当然、男性の看護師が何名かいて、その扱いになれている、ちゃんと夜勤に入れる、ということが条件として加わります。
自分一人で転職活動を進める際には、こうした在籍するスタッフに関する情報は電話では聞きにくく、面談時に逐一確認することになることが多いようですが、桑林さんとしては、素早く効率的に情報収集をしたいとお考えになり、看護プロにご登録いただいたとのことでした。
桑林さんのお考えの通り、自分で聞きにくいことやWebに載っていない情報を効率的に収集できるというのは、看護プロを利用する大きなメリットと言えます。
そこで、看護プロでは桑林さんのご期待に応えるべく、外科系で比較的給料水準の高く、就業環境が恵まれている病院を中心に、男性看護師の在籍状況について、少し細かく情報を収集、整理して桑林さんにお伝えさせていただきました。
人数はもちろん、平均年齢や勤続年数、それにどの病棟に在籍しているのかといった情報です。
こうして絞り込んだ候補の中から、2つの病院の面談を設定させていただき、無事、そのうちの片方に入職されることになりました。
看護プロから事前に病院側に桑林さんの懸念をお伝えしておいたところ、面談時に実際在籍されている男性看護師と会うことができ、とても印象が良かったことから、その病院にお決めになったとのことでした。
入職後、3ヶ月が経過した頃、桑林さんに連絡をとってみましたが、今度は大丈夫とのこと。看護プロとしても一安心です。
同じ病棟に男性の看護師が2名おり、早速先月から夜勤にも週1回は入っているそうです。
全く残業がないというわけではないそうですが、日勤の時は、自宅でご家族と夕食をとれているそうで、許容範囲とのこと。
なんでも今度2人目のお子様も生まれるとのこと。一層頑張らなくてはいけませんね。
桑林さんのご活躍をお祈りしております。