これまで育児休暇を挟んで、20年近く看護師として仕事をされてきた方ですが、残念ながら、数日前に離婚をすることになり、これからの生活にあわせた住居、職場を見つけなければならないという状況でした。
坂井さんには2人のお子様がいらっしゃり、これまでは家族4人でご主人がお勤めの会社の家族寮にお住まいだったそうですが、今回の離婚でこの家族寮を出なくてはならなくなり、家族3人で住むための、新しい住居を探す必要が出てきたとのことでした。
当初、坂井さんとしては、これまで勤めていた病院を続けるために、病院の近くに引越すことを考えていたようです。
ただ、病院が都内の一等地にあり、その近くに家族3人で住む家となるとどうしても家賃が高くなってしまうということ、また、勤めていた病院は単身者に対しては寮が用意されていたり、家賃補助が支給されたりするものの、母子家庭の方には特別は補助がないため、経済的にどうしても苦しくなってしまいます。
そこで、心機一転、住居も職場も変え、新しい生活をスタートさせたいということで、「看護プロ」へのご相談をいただいたような状況だったのです。
坂井さんによれば、急性期であれば、病院の規模や場所にはこだわらないものの、お子様2人を養わなくてはならないため、給与が高く、できれば住宅関係の福利厚生がしっかりしている病院が良いというお話でした。
ただ、お話を伺っていくにつれ、坂井さんの中で、これからの新生活、いつどこで急な出費があるか分からないという不安が強く、極力、新生活を始める上での初期費用は抑えたいという気持ちが強いような印象を受けました。
当たり前ですが、引越しにはお金がかかります。
関東近辺では、敷金と礼金が2ヶ月ずつ、仲介手数料と前渡し家賃がそれぞれ1ヶ月ずつといった形で、住居を借りる初期費用として、合計6ヶ月分の家賃が必要になることが一般的です。
仮に家賃が月に12万円だとして、6ヶ月分とすれば72万円。これに加えて引越し代やら、生活雑貨を買い足す必要があり、当時の坂井さんの状況を考えると、決して軽い負担とは言えませんでした。
また、坂井さんが一家の大黒柱として、生活を支えるためにはどうしても夜勤をして、夜勤手当を稼がなくてはなりませんでしたが、下のお子様はまだ2歳なので、職場に24時間の託児所があることが必須条件となります。
以上のことから、「看護プロ」では、坂井さんと相談の結果、24時間の託児所と家族寮があることを条件に、急性期の病院を探すことにしたのです。
家族寮があれば、住居にかかる初期費用(敷金、礼金、仲介手数料など)が必要ないため、新しい生活を始めるための出費は大幅に抑えられると思ったのです。
ただ、家族寮は、普通の寮に比べて保有している病院が少なく、一般に公開されている情報だけでは、どこの病院に家族寮があるのかを調べることは容易ではありません。
ですから、坂井さんのご希望に添って対象病院を絞り込み、なるべく1回の上京で、可能性の高い転職先を複数見ることができるよう、1日で面談のアレンジをさせていただきました
また、そのタイミングで家族寮が空いているかどうかも分からないので一層個人で病院を探すのは大変だと言えるでしょう。
その点「看護プロ」には、これまで蓄積してきた病院に関する豊富な情報がありますので、家族寮があり、24時間の託児所があるという条件で病院を探すことは、それほど難しいことではありません。
すぐに数か所の病院をピックアップし、坂井さんにお伝えさせていただきました
結果、2か所の病院に実際に足を運んで、比較検討をしたのですが、あまり病院自体の条件は変わらなかったため、坂井さんの実家からわりと近い埼玉の病院にご入職されることになりました。
これであれば、急に子供が熱を出した場合なども、安心です。
ちなみに、その病院では、家族寮の用意だけではなく、家族3人分の引越し費用も負担してくれることになり、新生活のスタートにはそれほど費用がかからなかったようです。
埼玉に引越したことで、生活費も多少安くなったようで、当初想定していたより経済的に楽だったと、後日坂井さんはお話されていましたが、現在も順調に新しい生活を続けていらっしゃるそうです。
坂井さんのご活躍を心よりお祈りしております。