正看護師として、約6年間、地元仙台の公立病院と総合病院で勤務されてきた方ですが、これまで、県外はおろか、仙台市外で生活をしたことのない方です。
「看護プロ」へご相談をいただいた時には、東京への転居をほぼ決意されていた状況でしたが、逆に言えば、それ以外のことは、ほとんど検討がなされていない状況でした。
どうやら、交際されて4年になる彼氏が半年前に東京に転勤となり、ご自身も上京したいと思ったことが、転職を考えたキッカケだったようです。
そのため、まず東京に引っ越すことが第一で、それ以外の希望はかなり漠然としていたのです。
一貫して急性期の病院でお仕事をしてきたこともあり、「できれば急性期の病院がいい」というお話はされていましたが、それ以外の希望を伺っても「特にありません」という返答しか返ってきません。
これでは就職しても、そこが柴山さんにとって長く続けられる環境かどうかは神頼みということになってしまいます。
そこで「看護プロ」では、勤務地の件は一旦別として、次の勤務先に柴山さんが何を求めているのかということを、少し時間をかけて整理してみませんかと提案をさせていただきました
少し時間が掛るかもしれませんが、この辺りを事前に整理しておいた方が、ご本人にとって良いのではないか、その病院で長く続けることができるのではないかと思ったのです。
具体的には、
今の勤務先について気に入っているところ、
ちょっと不満に思っているところ、
また、そもそも今の勤務先が東京にあったとすれば転職はしないのか、
などということを、柴山さんに時間をかけて考えていただきました。
すると、最初はある意味「東京の急性期の病院であればどこでも良い」と言っていた柴山さんが、認定看護師の取得支援制度が充実していて、取得した後もその病院で認定看護師として前向きに仕事に取り組める病院が良いというようなお話をされるようになりました。
あくまで転職を考えたキッカケは彼氏の転勤だったようですが、そもそも、今の病院では認定資格を取ることが難しく、また、取れたとしてもそれを活かせる環境が整備されていないため、認定看護師になった人から病院を辞めていってしまうということに以前から柴山さんとしては不満を持っていたようです。
そこで「看護プロ」では、東京都内の病院で、認定の取得支援制度、及び取得後のキャリアパスが整備されている病院をピックアップ。
その中から彼氏の家とのアクセスや、寮の空き状況などを勘案して、候補となる病院の絞り込みを行いました。
仙台から面談にいらっしゃるわけですから、3回も4回も東京にお越しいただくことは、時間的にも経済的にも簡単ではないと思います
ですから、柴山さんのご希望に添って対象病院を絞り込み、なるべく1回の上京で、可能性の高い転職先を複数見ることができるよう、1日で面談のアレンジをさせていただきました
認定看護師の取得支援制度があって、その後のキャリアパスまで整備できている病院というのは、決してそれ程多いわけではありませんでしたが、何とか、希望に合致した病院を1日で見つけることができたようです。
入職された後に伺った話ですが、転職先には、東北出身の看護師が多く、比較的馴染みやすい環境だったとのことでした。
東北出身者が多いというのは、事前には確認できておりませんでしたが、長く続けられそうな環境とのことで、何よりでした。